ご存知の方も多い情報ですが、チェコは国別一人当たりのビールの消費量が群を抜いて高い国です。ビールの消費量が多いからこそ、チェコには小さな個人のブルワリーなんかもたくさん存在しているんです。
チェコ北部の都市「ジェチーン(Děčín)」のブルワリーにお邪魔した時には、オーナーから「小さなブルワリーほど注目してほしい。こだわりのビールを醸造している!」と話していました!
しかしながら、1993年から26年連続で第1位というのは初耳だったので本当に驚いています・・・。
「キリンビール大学」世界主要国のビール消費量について
- 世界の総消費量は、約1億8,879万kl(前年比0.8%増)で、4年ぶりにプラス。東京ドームをジョッキに見立てると、約152杯分に相当。
- 国別では、中国(前年比2.0%減)が16年連続で1位。4位のメキシコ(前年比5.3%増)は前年に引き続き増加。上位10カ国ではメキシコのほか、ブラジル、ドイツ、イギリス、ベトナム、スペインが増加。
- 地域別では、アジア(前年比0.1%減)の構成比が33.3%となり、11年連続で1位。アフリカ(前年比4.4%増)は、8年連続で増加。
2019年12月24日に、キリンホールディングスから出ていたリリースの情報になります。
詳細はリリースを見ていただくとして、面白いポイントは「国別ビール消費量」では中国がダントツの1位にもかかわらず、1名あたりにするとチェコがダントツの1位という事実。
2018年 国別ビール消費量ランキング
- 中国:3936.2万 kl
- アメリカ:2,402.9万 kl
- ブラジル:1,266.2万 kl
国別構成比は、中国が約21%を占めるという事実。ちなみに、日本は6位、チェコは19位となっています。
2018年 国別一人当たりビール消費量
- チェコ共和国:191.8 L(大びん303本換算)
- オーストリア:107.6 L(大びん170.0本換算)
- ドイツ:101.1 L(大びん159.7本換算)
※大びん・・・633ml
国の消費量は人口が多いほど消費量も多くなりますが、一人当たりに直した時の量たるや・・・。ちなみに、日本は52位(40.2 L)でした。
2020年6月現在で、日本で流通しているピルスナーウルケル缶(330ml)で単純計算してみましょう。
- 191.8(L)=191,800(ml)
- 191,800(ml)/ 330(ml)=約581(本)
日本は「約40(L)」なので「約121本(本)」となります。日本人は、だいたい3日に1回1缶飲むペースです。
チェコのビールを飲みたい。
チェコビールの銘柄は、なんと数百もあるといわれているそうです。
日本において、樽生で飲めるチェコビールはピルスナーウルケルくらいなのかな?瓶ビールで私が直接見たことがあるのは、プラハの地ビール「スタロプラメン(Staropramen)」、国営の醸造所「ブドバー(Budvar)」あたりでしょうか・・・。
距離もあるので輸入は大変そうですが、日本でも広がってくるといいなと思います!