今回の金沢旅行には、明確な目的がありました。それは、以前訪れてすっかり心を奪われたチェコ料理店「DUB(ドゥブ)」で、最高のディナーを味わうことです。
前回は、2軒目として前菜とデザートのみとなってしまいましたが、その魅力を十分過ぎるほど体験!
「次こそは万全の状態で、このお店の世界観に浸りたい」
そんな思いを胸に、今回はディナーコースを予約して、期待に胸を膨ませながらお店の扉を開きました。
目次
金沢・片町の隠れ家的チェコ料理屋「DUB」

金沢の繁華街・片町。その賑わいから一本入った路地裏に、ひっそりと佇むのが「DUB」です。
白い壁に赤い看板が映える、趣のある外観が目印。まさに大人のための隠れ家といった雰囲気でしょうか。


店内は、温かみのある木のカウンターがメインの落ち着いた空間。壁にはチェコの絵本や雑貨が飾られていました。このおしゃれな空間は、金沢でのデートや記念日にもぴったりなのではないでしょうか。
カウンターの向こうで腕を振るうのは、3カ国の日本大使館で公邸料理人を務めた経歴を持つオーナー。
6年間のヨーロッパ生活で、チェコの街並み・料理に感銘を受け、金沢でチェコ料理専門店を開いたそうです。
見た目も味も芸術的!DUBの絶品ディナーコースを徹底レポート
席に着き、いよいよ念願のコース料理がスタートです。ここからは、五感を揺さぶられた美食の数々を、一皿ずつご紹介します。
まずは、チェコを代表するビール「ピルスナーウルケル」で乾杯。
チェコ料理のイメージを覆す、彩り豊かな前菜

チェコ料理は茶色い料理が多く、彩りを感じにくいという特徴があります。しかし、DUBの料理は、その固定観念を見事に、そして美しく裏切ってくれます。
運ばれてきた前菜の盛り合わせの彩りは、素晴らしいの一言です。
ソーセージの酢漬け「ウトペネツ(Utopenec)」や、魚の酢漬け「ザビナーチ(Zavináč)」など、爽やかな一皿に。素材一つひとつの色合いが引き立てられ、爽やかな酸味と旨味が口いっぱいに広がります。

こちらは、チェコの定番おつまみ「ナクラーダニーヘルメリーン(Nakládaný hermelín)」。
スパイスや野菜と一緒にオイル漬けにしたチーズをパンにのせていただきます。
シンプルながら味わい深い1品で、一気に食べるのが勿体無いくらい…!
チェコを感じるスープ

「冷菜が続きましたので、次はスープを。」ということで、チェコらしいスープをいただきました。
可愛らしいカップで提供されたスープは、丁寧に作られたことが伝わる、滋味深い味わいが体に染み渡ります。
酸味が特徴的で、日本ではあまりないスープだと思います!
この1杯で、胃の中が温まり食欲を増幅させてくれました。
伝統と革新が融合したメインディッシュたち

こちらは、チェコの肉料理「セカナー (Sekaná)」。
肉の旨味が詰まったミートローフのような一皿で、添えられたザワークラウトが良いアクセントになっています。
食感がふわっとしており、ペロリと食べられました。
現地のチェコ料理を、より洗練させたようなチェコ料理!これがDUBの魅力の1つですね。

そしてメインは、チェコ料理の代表格「グラーシュ」。
例えるなら、チェコ風ビーフシチュー。今回は、食材に能登牛を使用したとっても贅沢なグラーシュに仕上がっていました。
スパイスの香りが豊かでとにかく奥深い味わい。ホロホロ食感の牛肉と、ソースをたっぷり吸わせていただく「クネドリーキ」の相性は、最高の一言に尽きます。
最後のデザートまで続く美食体験

コースの締めくくりは、2種類のデザート。
ケシの実をふんだんに使ったチェコの伝統的な焼き菓子「コラーチ」と、カマンベールチーズのプリンをいただきました。
甘さ控えめで、素材の味が生きた大人のデザートです。最後まで一切の妥協がない!
料理の味わいはもちろん、盛り付けまで、味覚から視覚まで存分に楽しませてもらえたと思います!
料理をさらに引き立てるチェコ産ワインと本場のビール


DUBの魅力は、料理だけにとどまりません。日本ではなかなか出会えない、チェコのお酒を楽しめるのも大きな魅力です。
オーナーにおすすめしていただいたのは、チェコ・モラヴィア地方の赤ワイン「STÁVEK」。豊かな果実味とエレガントな味わいが、グラーシュの旨味をさらに引き立てます。
チェコは白ワインが非常に美味しく評価が高いそうなんですが、赤ワインも負けていません。あまり日本の流通では目にする機会も少ないので、ぜひ飲んでみてほしいですね。
そして、チェコといえばビール!
ピルスナーの元祖「ピルスナーウルケル」を、窒素ガスでいただけるのもこの店の醍醐味です。オーナーが丁寧に注いだ一杯は、クリーミーな泡と麦の豊かな香りがたまりません。
訪問前に知りたい!チェコ料理DUBのQ&A
ここで、お店を訪れる際に気になるであろう点をQ&A形式でまとめました。
※最新情報は、必ずお店にご確認ください!
Q1. 予算はどれくらい?
A. 今回いただいたディナーコースは8000円のコースです。アラカルトでの注文も可能ですが、チェコ料理を幅広く楽しみたい方は、コースが断然おすすめです。(ドリンク代は別途)
Q2. 予約は必要?
A. 事前予約をお勧めします(TEL)。
Q3. どんな人におすすめ?
A. 金沢で特別なディナーを探しているカップルやご夫婦、グルメな友人との食事会に最適です。また、落ち着いたカウンター席がメインなので、一人でじっくり料理とお酒を楽しみたい方にも強くおすすめします。
Q4. お店の場所は?アクセスは?
A. 金沢の繁華街・片町にありますが、一本路地に入った場所にあります。最寄りのバス停「片町」からは徒歩約5分です。記事の最後にある店舗情報のマップをご確認ください。
まとめ:金沢旅行の目的になる、唯一無二のレストラン
元公邸料理人が作る、美しくも美味しい料理の数々。そして、チェコへの愛に溢れたオーナーとの会話。DUBでのディナーは、単なる食事ではなく、チェコの食文化を深く体験できる、忘れられない時間でした。
金沢旅行で和食や海鮮以外の選択肢を探している方、そして金沢市内で心から満足できるディナーを探している方に、自信を持っておすすめできる名店です。
再訪を誓い、大満足でお店を後にしました。DUBは間違いなく、私の「金沢に来る目的」であり続けるでしょう。
店舗情報
店名 | チェコ料理 DUB(ドゥブ) |
住所 | 石川県金沢市片町2-3-27 |
営業時間 | 18:00 – 23:00(食べログ情報) |
定休日 | 日曜日(食べログ情報) |
予約 | 予約推奨 |
決済 | 現金のみ |