同じ「押し型」でも加工で表情を変えるチェコガラスボタンを紹介します!

チェコガラスボタンは、溶かされたガラス棒を押し型にはめ専用のペンチでギュッとすることで作られます。

ガラスボタンのデザインのベースは「押し型」になるのですが、使用するガラスの色やボタンの加工の仕方でその表情がものすごく変わるんです!

今回は、同じ押し型で加工違いのガラスボタンをご紹介します。知れば知るほど楽しくなる「チェコガラスボタンの世界」の一部をぜひ。

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同じ「押し型」の5種類のデザイン

ベースとなるガラスボタンが同じでも、その加工の仕方で見た目がガラッと変わります。上の写真で紹介している5種類のボタンがまさにそれ!

色使いで、カジュアルさ、高級感など様々な雰囲気を出しています。

実は、ベースとなっているガラスボタンは透明なものを使用していまして、表面の色付けと背景色を重ねることで表現しています。

各ボタンの裏側がこちら。

写真の右上(エメラルドグリーン)と左下(オーロラ加工)のガラスボタンは、裏返しても表のデザインが見えているので、透明なベースのガラスボタンを生かしていると言えるでしょう!

残り3つは、背景色となる色をいれメッキ加工を施すことで、キラキラとした華やかさを出しているデザインに。

ボタンの表面に色をのせる

表面の模様に合わせて色をのせているガラスボタン。

色使いはもちろんのこと、色をのせている部分も異なっているのがポイントですね!

エメラルドグリーンのボタンは、凹凸の凹部分に色を入れることで輪郭を作り模様を強調させています。凸部分には、うっすらと色をいれているので半透明に近い色合いが出ています。

オーロラ加工のボタンは、角度によって紫・黄・青に近い配色で輝きます。これを凹凸の凸部分にのせているので、綺麗な輝きの中に透明感がある仕上がりに。

背景色に重ねることで華やかに

この3つのガラスボタンの構造は「背景色(メッキ)」「透明なガラスボタン」「表面の塗装」という3層構造になっていまして、ボタンに独特の立体感と色合いを出しています。

先ほどのボタンでは背景色がなかったので透明感がありましたが、背景色に銀色・金色のメッキを使用することで華やかさが増しています。

ガラスの透明感を使った面白い構造です・・・!

上の写真の2つのボタンは、全体的に金色の背景が透けて見えています。

表面はどちらも凹凸の凹部分に色を入れていまして、左のボタンは黒色(中心の凸部分に青)、右のボタンは白色を使用。ベースの金色が一緒な分、カラバリという意味ではわかりやすいデザインになっていました!

※表面の塗装は、経年劣化などもあるので厳密な色合いは表現しにくいです・・・!

真上から見ると緑色が目立ち、角度を浅くすると紫色が濃く出てきます

最後にこのボタン。

このボタンは「背景に銀メッキを使用している」という部分はわかっているのですが、色合いが強くて肉眼で見ても詳しい構造がわからず・・・!

ちなみに、銀メッキを背景色に使うことで光が反射しやすくなると考えられ、より光沢が生まれます。

最終的に行き着いたのが、上の写真の「8101」というどこかの工場の加工サンプル。この加工サンプルのような塗装を背景に入れた上で銀メッキで閉じればこのような色合いになりそう・・・!

と、いうところまでは行ったのですが最終的な答えは出ず。

奥が深いです・・・。

まとめ

ガラスボタンのデザインは、押し型はもちろんのこと配色や重ね方を変えるだけで様々な表現ができる!

割ってみたらわかると思うんですが、もったいないのでそれは避けようと思います。

ガラスボタンのデザインについては、別の記事でもご紹介していますのでご参考になれば幸いです!

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