【前編】様々な分野からチェコ旅行者をサポートするチェコ政府観光局のミッションとは。

Interview

日本国内でチェコの魅力を発信し続けている「チェコ政府観光局」にお邪魔してきました!

チェコ政府観光局では、活動の一環としてチェコ親善アンバサダーのネットワーク及び運営も行っており、筆者も大変お世話になっております!

この日、お話を伺ったのはチェコ政府観光局 局長のシュテパーン・パヴリークさんと、同観光局でチェコ親善アンバサダーのネットワーク及び運営なども担当している麻生さん。

2020年より海外旅行が遠ざかっている中で「チェコの魅力は、旅行者の趣味や好きなことをもっと楽しませてくれる部分ではないか」と考え、様々な分野からチェコの魅力を発信し続けています。

前編では、チェコ政府観光局のお仕事や活動内容について。その中で「チェコ親善アンバサダープログラム」についてもお聞きしてきました。

後編では「チェコ旅行の魅力」について触れていこうと思います。

▼後編を公開しました!

【後編】チェコの魅力は自分の趣味に合わせた旅を見つけることができること。自分にあったチェコの楽しみ方を見つけよう!

Special Thanks!! → 取材協力:チェコ政府観光局

スポンサーリンク

そもそも「チェコ政府観光局」とは?

nocco
本当にいつもお世話になっております!改めまして、よろしくお願いいたします。

まず初めに、SNSなどでもよく名前が出てくる「チェコ政府観光局」とはどのような機関なのか教えてください!

局長
チェコ政府観光局とは、チェコの地域開発省が管轄するマーケティングエージェンシーです。

各海外支局では、日本支局の私のように本国チェコより派遣されてくるケースもありますし、国によってはその国のマーケティング会社にお願いしているケースもあります。

チェコ共和国大使館とは全く別の組織で、大使館は外務省の管轄、チェコ政府観光局は地域開発省の管轄でそれぞれ役割が違いますね。もちろん、協力してイベントやキャンペーンを行うこともあります!

ちなみに、チェコ政府観光局の海外支局は21箇所あり、アジアは北京・ソウル・東京の3箇所になります。

nocco
具体的に、どのようなお仕事をされているのでしょうか?
局長
簡単に言うと「観光地としてのチェコ共和国をPRしていくこと」が私たちの役割です。

PR活動はもちろんのこと、観光促進と並行してチェコ観光のインフラを整えたり新たに検討したりと、チェコに訪れるみなさんの総合的なサポートを担っています。

その上で各国で目標や課題がありますが、日本支局では「チェコへの旅行者を増やせばよい」という考え方ではなく、サステイナブル(※)や旅のクオリティを上げていくような活動も行っていかなければならないと考えています。

※サステイナブル(ツーリズム):観光地の本来の姿を持続的に保つことができるように、観光地の開発やサービスのあり方を見定め旅行の設定を行うこと。(JTB総合研究所より)

「通過する国」から「滞在する国」へ

チェコは、まだまだ周遊ツアー客が多く、数日で他の国に移動してしまう方が多いらしい。

nocco
なるほど。ただ、人数を増やすだけが目標ではないということですね。
局長
これは一例ですが、50人〜60人のグループで1〜2日しかチェコに滞在せず、その短い期間で2〜3箇所を観光してすぐに他の国に行くような周遊ツアーがたくさんありますが、これは私たちが望んでいる旅の形ではありません。

サステイナブルという考え方で言えば、このような旅行スタイルの場合、現地に住んでいる方々や現地の観光業に対して必ずしも有益なものだとは言えません。

今後、目指していくところとしては「小さなグループでより長く滞在してもらい、チェコ本来の魅力を感じてもらう」ということ。

訪問者数だけではなくて「どれくらい滞在するか」「どういう風に滞在するか」を改善していくのが日本支局のミッションだと考えています。

nocco
日本国内でも「旅行者は一定数いるが宿泊者が少ない」という観光地もあり、いかにその土地に長く滞在してもらえるかが鍵だという話を聞いたことがありますが、チェコでも同じ課題があったとは。

チェスキー・クルムロフ
 ©CzechTourism – フォトバンク、撮影者: Aleš Motejl


局長
実は、チェスキークルムロフも同じ悩みがあります。

プラハから3時間で行ける人気観光地でオーストリアにも近い場所にあるため、日帰り旅行の方をはじめ観光してそのまま次の土地に移動してしまう旅行者が非常に多いのです。

訪問者の数が多いので宿泊しなくても経済的な効果はもちろんありますが、宿泊してもらうという部分が今後も課題になってくるでしょう。

nocco
日本でも有名なあのチェスキークルムロフですら悩んでいたとは意外でした・・・。
局長
はい、そうなんです。

日本人におけるチェコ旅行の最大のポイントは「移動距離」とその「対価」。1回の旅行でたくさんの場所を巡りたくなるのはもちろん理解できます。

日本とチェコはとても離れているので、わざわざ長い旅行をして現地で何を体験してもらえるのかが本当に重要ですね。

今後は、ヨーロッパ周遊旅行のようなツアーが多い中で「チェコだけに行く人」を増やしていきたいと考えています。

国内ではどのような活動をしているのでしょうか?

nocco
具体的に、どのような活動に注力されているのでしょうか?
局長
大きく「メディア」「B2B(旅行会社・オペレーター)」「一般の方」の3つに分けて働きかけをしています。

「メディア」はPRを中心に設計していて、キャンペーンやオンライン広告、メディア記事広告、プレスツアーなどを行っています。基本的なチェコの情報を拡散することを目的にメディアと連携しています。

B2Bでは、旅行会社やオペレーター(ホテルや移動手段の仕入れなどを行う人)、空港及び航空会社、チェコのホテルなどサービスプロバイダーに対して働きかけをしています。

旅行会社やオペレーターが新商品や新しいツアーを考える際にコンサルティングやサポートをしたり、ファムツアーという形でチェコに来てもらい商品造成の際に役立ててもらっています。

あとは、大使館と協力して日本とチェコの直行便の開通をさまざまな機関に働きかけたりなども重要な活動ですね。

nocco
2018年のプレスツアーには、私も参加させていただきました!初めてのチェコでしたが、体験の有無で全く価値観が変わりますよね。一瞬でファンになってしまいました。

そして、直行便はとっても重要!期待しています。

局長
2021年8月現在では、コロナ禍ということもありイベントやセミナーが開催できないので、月1回ウェビナーを開催していてコロナの現状やコロナ前後でインフラの変更点など情報を提供したりしています。その他にも、チェコのサービスプロバイダーとのネットワーキングイベントや、ファムツアーの代わりに現地の人と会えるオンラインセミナーのサポートも行っています。
nocco
私のイメージでは、基本的には観光客向け(一般の方)の施策がメインだと勝手に思っていたので、B2B2Cという部分まで役割を担っているとは思っていませんでしたよ・・・。
局長
もちろん、皆さんとの接点ともなる「一般の方」へ向けての活動も行っています。通常ならチェコフェスティバルやイベントを開催しチェコを体感していただいていましたが、現在は実施が難しいこともありデジタルに注力しています。

WEBサイトの質を高めたり、SNSなどを使い情報の拡散を頑張っている状況ですね。

他にも、学校でセミナーを行ったり、チェコセンターと一緒に文化イベントに参加してチェコの魅力を発信しています。

そして、秋口より2022年の旅行シーンに向けた準備も検討しないといけません!現在は、マスコットを作ったり、VR動画のプロジェクトやARを使ってPRなども検討を進めています。

麻生さん
チェコ親善アンバサダープログラムも、私たちの活動の1つです!

このプログラムは、遠く離れたここ日本にいるチェコ共和国のファンを通じて、ヨーロッパの中心に位置する小さな国チェコについてより多くの人に知ってもらう事を目的とした取組みです。

私たちチェコ政府観光局がプロジェクトリーダーとなり、チェコ大使館、チェコセンター東京とともに運営しています。

約60名のチェコ親善アンバサダーの皆様は、時には情報をシェアするインフルエンサーとして、時には私たちの相談にのってくれるコンサルタントとして、そして時には私たちのイベントをお手伝いいただくサポーターとして、活動してくださっています。

チェコ親善アンバサダーの皆様は私たちにとって、仲間であり宝物です。

私たちは、チェコ親善アンバサダーの皆様がチェコについてより深い知識を得られるようなイベントの開催を試みています。

2020〜2021年にかけては新型コロナ感染症の影響でほとんどがオンラインでしたが、チェコ料理レッスンや歴史講座などを行いました。また、メンバーの立案でチェコアニメを一緒に見る会を開催したり、チェコの鉄道に関するプレゼンをしていただいたりなどもしました。

2021年は10月にチェコフェスティバルを開催しますが、ここでもステージに登壇していただいたり、会場のボランティアをしていただいたりと、イベントのサポートをしていただく予定です。

先ほどもチェコ親善アンバサダーの皆様は「仲間」であると書きましたが、主催者が一方通行的にプログラムを運営するのではなく、皆さんと一緒にこのプログラムを成長させながら、チェコの魅力を発信していくことができれば嬉しいです!

局長
ちなみに、先日開催された「世界妖怪会議」もチェコ政府観光局の活動の一環として参加させていただきました。私は、水の精「ヴォドニーク(日本では河童にあたる)」として、誇りを持ってやり遂げました!

チェコ政府観光局は、多岐に渡りチェコ旅行者をサポートしてくれていた!

チェコ政府観光局のお仕事についてお話を伺ってきました。

普段ではあまり触れることのないチェコ政府観光局のお仕事。興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私は、いち旅行者としてではなくビジネスマンとして非常に興味深いお話が聞けた良い機会となりました!

後編では「チェコ旅行」について触れていきたいと思います!

▼後編を公開しました!

【後編】チェコの魅力は自分の趣味に合わせた旅を見つけることができること。自分にあったチェコの楽しみ方を見つけよう!

チェコ政府観光局公式アカウントはこちら 

スポンサーリンク

Interview」の人気記事