チェコ料理の中でも、一番再現しやすくビールとの相性抜群の「ブランボラーク(Bramborák)」をご紹介します。
ブランボラークは「じゃがいもパンケーキ」「じゃがいものお好み焼き」と例えられることが多く、まさにそんな感じ。マジョラムとニンニクをたっぷり使ったブランボラークは、最高のビールのお供になることでしょう・・・!
今回は、可能な限り現地の味を再現できればと思い、チェコ語のレシピを参考に作ってみました。
目次
「日本のレシピ」と「チェコのレシピ」の違い
今回、参考にしたの上の動画です。チェコ語ですが、何をどうすればよいのかよくわかると思います。
作るにあたって困ったのは「ブランボラークには明確なレシピがない!」ということ。チェコではどのご家庭でも作っているくらい定番料理で、食材もほぼ決まっているんですが分量はバラバラなんです。
とりあえず、マジョラムとニンニクを大量に入れておけばOK!という雰囲気ですね・・・!もし、詳細のレシピを知りたいという方がいれば、チェコ在住の @akkie さんがレシピを投稿していましたのでご参考にどうぞ。
レシピを知りたいというコメントがありましたので、アッキー家のブランボラークのレシピを置いておきます。ジャガイモおろしは腕が疲れますが頑張ってください。味は濃い目の方がビールやお酒が美味しくすすみます。
他のハーブを入れる人もいますが我が家はマジョラムのみのレシピが一番好きです。 pic.twitter.com/4ZFO4FINRD— アッキー akkie🇨🇿 (@akkie4747) March 19, 2020
また「CzechSpecials」というサイトでもレシピが掲載されています。残念ながら日本語はありませんので、Google翻訳等使ってみてください。
現地チェコのレシピと日本で見つけたレシピの違いについてですが、私が調べたところ以下の2点が全然違いました。
- マジョラムとニンニクの量は、チェコのほうが圧倒的に多い。
- 焼くのではなく、揚げる!
好みはありますが、マジョラムとニンニクがものすごく効いていて、サクッとした食感を目指すのがお勧めです!
用意したもの(抜粋)
細かい食材はレシピを見ていただくとして、一部抜粋してご紹介します。
チーズグレーター(チーズ削り器)
ブランボラークを作る際には、じゃがいもをすりおろす必要があります。チェコではチーズグレーターを使ってすりおろしているそうなので購入してみましたよ。完全にすりおろされるのではなく、食感も残るのが特徴ですね!
実は、家にあった「おろし金」でもやってみたんですが、食感が全く違うし作業時間も全然違うんですよ・・・。
ただ、手軽に楽しむという観点では「フードプロセッサー」などで一気にやってしまうのもあり!何にせよ、料理として楽しめる範囲でチャレンジしてみてください。
マジョラム
ブランボラークを作るうえで欠かせないのが「マジョラム」です。GABANやエスビー食品でも取り扱っているのでスーパーに売っていることもあるようですが、見つけることができませんでした・・・。
結果的に、スパイス専門店の大津屋で購入。購入時、販売価格も送料も一番安かったです!
スパイスを買われたことがある方ならご存知かもしれませんが、ほとんどの場合「小瓶」で売られていることが多いです。GABANのマジョラムは、小瓶で4g入り。正直、2本分くらいは使ったと思います・・・!
価格は、50gで「280円 (税込)+180円(送料)」でした。GABANは、いくつかサイトを見てみましたが4gで210円でかつ送料は数百円ときたもんだ・・・。
マジョラムについては、以下の記事でご紹介していますのでご参考になれば幸いです!
ブランボラークを作ってみた!
工程はいたって簡単。料理をあまりしたことがない方でも作りやすいので、ぜひビールのお供にチャレンジしてみてください!
また、味の確認をするときですが、すりつぶした状態で味見をしているケースも多いそうです。
生のじゃがいもだよね・・・?小麦も入ってるよね・・・・?と思ったので、今回は1枚目を焼いてみて後から微調整しています!
「じゃがいもは生で食べられますが、小麦粉が入っているので本当に少量の味見です!」とコメントをいただきました。ありがとうございました!ですよね、そりゃそうですよね・・・!調べてみたところ、小麦粉は生だと人間には消化ができないそうで量によってはお腹をこわしてしまうんだとか。本記事では、リスクヘッジということで、小さく試し焼きをしてから微調整するのを推奨しておきます!
すりおろす。
今回は、小さいじゃがいもを12個ほど使っています。後半でご紹介しますが、ブランボラークはつくりおき可能なので意外と便利です!
永遠とすっていくと、上の画像のような状態になります。すりつぶすわけではないので比較的水分は少なめですね。
次ににんにくもすっていきます。3粒ほど使用したんですが、1枚目を焼いたときに「にんにく足りなくない?」と感じ、チューブのにんにくを4cmほど追加で加えました。
にんにくが香るほど、美味しいのです!
塩・胡椒を程よく入れます。
量は、お好みで。
卵(Mサイズ)1個と、マジョラムも入れていきます。
写真のマジョラムは、少なめです。この後、1枚目を焼いたあとに香りが弱かったので倍は入れたと思います。
▼2020年7月25日追記:マジョラムはやっぱり多め。
改めて別日にブランボラークを作りましたが、マジョラムはかなりの量を使いました。
正直、一つまみ程度は誤差でしかないので、写真を目安にザッと入れてしまってよいかと。まぜた時に「あ、マジョラムの香りが強め?」ってくらい入れておくと、チェコのブランボラークに近づくと思います!
ちなみに、上の写真の量を入れた後でさらに追加しました・・・。
小麦粉を入れて混ぜます。持ち上げたときに、上の画像のようになっていればOK!
油で焼く(揚げる)
油の中に完全に沈まなくてもOKです。ただ「焼く」よりも「揚げる」という方が近いので、油は多めに使ってください。
様子を見てひっくり返しましょう。両面揚げて、しっかり色が変わっていれば完成です!
焼いたときに、真ん中に厚みができてしまったので、焼きむらならぬ「揚むら」ができていますが中まで火が通っていれば問題ありません。
外側はカリッと、中心のほうはいモチっとしたブランボラークが完成しました!
ビールと一緒に楽しみましょう!
薄くカリッとさせるのが定番の焼き方。今回はちょっと肉厚になってしまったので、ほくほく感のあるブランボラークになりました。
やはり、マジョラムとにんにくの効いたブランボラークは最高にビールとあいますね!もちろん、お酒を飲まなくても美味しく食べられると思いますので、試してみてください。
また、ブランボラークのタネは全て焼ききってください!そのまま保存せずに、焼いた状態のものを冷蔵庫で数日保存することができるようです。
すぐに食べないのであれば冷凍も可能。ただ、正確な保存期間は未知数なので、お早めにどうぞ!