「チェコ人は黄金の手を持つ」と言われるほど手仕事を得意としているチェコ共和国。「ボヘミアガラス」などの伝統産業が有名かと思います。
そんな国で誕生した腕時計メーカー「PRIM(プリム)」は、1949年から製造がスタートしたと言われており、この国の初めての腕時計メーカーなんだそうです。
今回購入したのは、1962年に製造されたというチェコスロバキア時代のプリムの腕時計!
60年以上も前に製造された手巻き式の腕時計をご紹介したいと思います。
今回も、チェコ雑貨の輸入卸販売を行っているマインドアーチスツインターナショナルさんに相談し購入に至りました。ありがとうございます!
▼マインドアーチスツインターナショナルさんについて
60年以上の時を刻んできた腕時計
今回購入したのは、プリム初期型の時計で手巻きモデルの腕時計になります。秒針が、スモールセコンド(小秒針)になっているデザインもものすごくお気に入りです。
1957年から、プリムの本社があるノヴェー・ムニェスト・ナト・メトゥイー(Nové Město nad Metují)に腕時計の工場を構えたそうで、その初期の製造ロットになるそうです。
貴重な時計を探していただき、ありがとうございました…!
ヴィンテージ風に作った復刻製品ではないので、60年以上の時を歩んできた腕時計になります。復刻版では出せないヴィンテージ感があるのではないでしょうか。
逆に、ケース(時計の土台)や風防(ガラスのカバー)ももちろんオリジナル品のままなので、防水性が非常に低いという注意点もあります。特にこの時計は60年以上前になるので「防水性は無いと考えていただいたほうが安全」とのことでした。
だからこそ日々のお手入れが必要になってきますし、雨が強い日には腕時計を外さないといけない日もあるかと思います。
それでも、チェコのものづくり文化が作り上げた時計に興味を持ったというわけです。
さて、この腕時計のお気に入りポイントですが、なんといってもドーム型の風防です。
かなり立体的になっていまして、このフォルムが文字盤や針の色合いとものすごくマッチしているように感じています。
ちなみに、この時計はペアデザインになっていまして、この時計はメンズモデルになっています。(レディースモデルは、カレンダーがなく少し小さいデザイン)
ヴィンテージの魅力を長持ちさせるために
時計に限らず、ヴィンテージ品に魅力を感じる方は多いのではないでしょうか。ただ、どの製品にも言えるのが「ユーザー側が維持/管理・注意する必要がある」ということです。
今回の時計でいえば、手を洗う際には時計を外す必要があると思いますし、現行品とは利便性という意味では格段に劣ってしまいます。
そういった部分を差し引いても魅力を感じるのであれば、ぜひチェコのヴィンテージの世界も楽しんで欲しいなと思っています!